湊かなえ「往復書簡」を読み終えて
こんにちは、あんぼです。
湊かなえさんの「往復書簡」、またまたいい作品でした。
(ネタバレほぼなし)
念のためリンクも。
すべて手紙の往復のみで構成されている作品で、3つ別々のストーリーはそれぞれグッとくるものがありました。
(※本当は4つだが、最後だけ超短編でカウントせず)
「あなたならどうする?」
「あなたなら過去を乗り越えてどういう生き方をしますか?」
あとがきで吉永小百合さんがおっしゃられているように、ものすごい絶妙な選択を迫られる場面があるので、自分だったら?と考えさせられた作品でした。
しかし手紙のやりとりだけでタイムマシーンのように過去の時系列を行き来し、主人公を変化させ、過去の事象をイメージさせるのは本当にすごい技法だなと思いました。
ちなみに私がこの技法に初めて触れたのは宮本輝さんの「錦繍」
これまたおすすめです😊