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自分と他人を比べてしまいがちな人へ
私はあまり周りと自分を比べて優越感を持ったりだとか劣等感に悩まされたりとかいうことが少ないタイプだと思っています。
なんでかなー?と考えてみたんですが、学生時代の頃に歴史が好きになってそこから歴史モノの小説だとか漫画・ドラマだとかをよく見ていたのが少なからず影響しているような気がしています。
歴史に出てくる登場人物たちは多少物語上の脚色が入っているとはいえ、激動の人生を送っている人がたくさんいます。
農民から天下統一まで成り上がった豊臣秀吉しかり、天下統一目前で腹心の明智光秀に裏切られ殺された織田信長然り、
落ちぶれたり成り上がったりまた落ちぶれたり、ということが歴史の中で繰り返されているんですね。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。
という「平家物語」にも描かれている通り、
栄華を誇っていた平氏が過去伊豆へ流罪にした源頼朝によって滅ぼされ、そしてまた平氏を滅ぼした最大の功労者であった源義経は兄によって死に追い詰められ、など
人の世の栄枯盛衰はその時々によって移り変わっていきます。
なのでそんな歴史の物語をたくさん見てきたからか(どうかはわかりませんが・・・)、ある地点で自分と他人を比べてどうだ?とか考えることにあまり意味がないような気がしているんですよね。
今仮に自分が上手くいっていなくて誰かのことを羨ましいと思っているかもしれないけど、来年には状況が全く変わってその誰かとは比べ物にならないくらいに上手くいっているかもしれない。
今仮に自分が上手くいっていて、それで天狗になって誰かを見下していたとしても、来年には立場が逆になって見下されることになるかもしれない。
しかしその翌年にはさらにまた立場が逆になっているかもしれない。
そんなことって歴史上の話だけじゃなくてそこら中で当たり前にありますからね。
そう考えると今現在の地点だけを見て、誰かと比較して、それで誰かに対して優越感を感じたり劣等感を抱いたりすることってなんかすごく無意味な行為だなあと思っているわけです。
もちろん自分よりも上の人を見て「自分ももっと頑張らなきゃ」と奮起したり、誰かを反面教師として「こうはならないように気をつけよう」とか
そういう「人の振り見て我が振り直せ」的な意味で比べるのは良いことだとは思うのですが、
案外上手くいったら途端に上手くいってない人のことを馬鹿にするようになったり、
上手くいってない時に「どうしてあの人は上手く行ってるのに自分は・・・」みたいな感じで潰されてしまいそうになっている人も多い気がしているので、
そういった人は今回お伝えしたような考え方を取り入れてもらうと少し気が楽になるかもしれませんね。
少しでも参考になりましたら幸いです。