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140字小説【サプライズ】

ギリギリで生活している作家志望の彼に質問をした。「ねえ、もしも使い切れないほどの大金が入ったら何をしたい?」「幸運を配りたい」十年後、観光地での予期せぬ混雑で終電を逃しそうになった私たち。間に合うように駅へ送り届けてくれたタクシー運転手に彼が渡したのは、扇子が作れるほどのチップ。

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こし・いたお
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