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140字小説【猛犬注意】

配達の仕事をしていた僕は、猛犬注意のステッカーが貼られた家にやってきた。鎖で繋がれたピットブルは、獰猛そうな顔つきとは裏腹に、僕に気づいても吠えることなく静かに座っている。「こんにちはー!」出てこないのでもう一度チャイムを鳴らした。「何度も鳴らすな!ぶち殺すぞ!」「こっちか……」

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こし・いたお
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