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140字小説【私の救世主】

作家志望の私は些細なことで彼と喧嘩した。その翌日、自作の小説を販売できるイベントに参加した。だがお釣りの小銭を忘れてきた。最悪だ…私はいつも詰めが甘い。俯いているとお客さんが来た。「細かいのしかないわ」重そうな巾着袋を私の前に置いた。中身は大量の小銭。彼だった。そういう所が好き…

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こし・いたお
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