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140字小説【秋がない】

実りの秋は食が進んで困る。早く過ぎるよう神様に祈りを捧げた。照りつける太陽の下を暑い暑いとぼやきながら半袖一枚で歩いていたのはつい先日。不意に寒くなり、お彼岸も迎えぬうちに防寒着が手放せなくなった。慌てて冬支度をする人々。外は雪が深々と降っている。まさかこんな大事になるとは……。


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