Photo by akiranka 140字小説【逃げ場なし】 3 こし・いたお 2024年11月13日 05:34 男はここに来るまで数知れぬ悪行を重ねてきた。己の欲の為に人様の幸せを奪ってきた。「お先にどうぞ…」男は長蛇の列に並びながら順番を譲っていた。親切な振りをして逃げる好機を窺っていた。そんなことはとうの昔にお見通しの閻魔様。大木のような逞しく長い腕で男を摘むと、奈落の底へ放り投げた。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップは執筆の励みになります。 チップで応援する #140字小説 #閻魔様 #奈落 #アキランカさん 3