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140字小説【仕上げてきた夫】

夫との出会いは文通サークルだった。表現力豊かな文章から芸術家肌なイメージを持った私。でも彫刻を彫るのが趣味だと聞いた時はがっかりした。できれば一緒にジム通いできる人が理想だったから。ある日、初めて会った私たちはジムデートした。私は夫の仕上げた“彫刻作品”を見て、この人だと決めた。

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こし・いたお
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