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140字小説【賽銭の所有権】

僕が住職を務めるお寺で賽銭泥棒が出た。2度目の被害で、今回はごっそりやられた。親友が設置してくれた監視カメラも、布で覆われ何も見えない。僕たちは交代で見張ることにした。僕が休んでいると争うような物音が聞こえた。見に行くと親友が賽銭泥棒を取り押さえ怒っていた。「これは俺の金だぞ!」

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こし・いたお
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