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140字小説【閻魔様が居ない】

通り魔に刺された僕は順番待ちをしていた。あれ?閻魔様が居ない。前の男が一人用エレベーターに乗り込み、扉が閉まる瞬間こちらを見た。あの通り魔だ!係の人が教えてくれた。無数ある階層に振り分けていて、罪深い通り魔は奈落行きだと。最近は黄泉にも自動化の波が押し寄せ、閻魔様は引退したとも。

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こし・いたお
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