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140字小説【3秒ルールは存在しない】

「あっ!!」キッチンでお母さんの手からこぼれ落ちた一枚のクッキー。床に落ちたそのクッキーを咄嗟に素早く拾ったお父さん。しかしその瞬間、お父さんの胸ポケットからこぼれ落ちてしまった一枚の名刺。キャバ嬢の源氏名が書かれていた。眉間にシワを寄せるお母さん。そこに3秒ルールは存在しない。

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