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140字小説【言葉は思いがけず】

3歩歩けば忘れる鶏のような僕は、スーパーで困り顔をしていた。娘に頼まれたお菓子の名前が出てこない。おまけにスマホは電池切れ。目の前には床に溢れた油を掃除する店員さん。それに気付かず元気な坊やが走ってきた。「滑るよ!」男の子はブレーキをかけた。「おっとっと」それだ…僕は思いだした。

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こし・いたお
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