140字小説【正直な売り子】

過去に何度も大当たりが出た宝くじ売り場。僕はそこの常連だ。「夢を買っている」が僕の口癖。愛想のいい売り子のおばちゃんとは顔馴染みになった。ある日、僕はいつまで経ってもお金持ちになれない理由をおばちゃんに聞いてみた。するとおばちゃんは真顔でこう言った。「運任せにしているからよ!!」

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こし・いたお
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