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140字小説【時間にルーズな人の街】

有名な芸術家が作り上げたあまりに巨大な作品。タイトルは「時間にルーズな人の街」原寸大の街並みの中で、精巧に作られた人形たちが所狭しと配置されていた。家路を急ぐ人。ベンチで本を読む人。だが、見学には時間制限があった。時計も見ずに夢中になっていた私は、気づけば作品の一部になっていた。




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こし・いたお
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