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140字小説【電池の切れた街】

夜の街を巡回し、家出した子どもたちを保護するのが私の仕事だった。子どもたちは口を揃えて家には帰らない、親には連絡するなと訴えたものだ。しかし最近はどうだ。要求ばかりに不満を募らせた家政婦ロボットたちが、次から次へと家出している。お陰で私は電池の切れたロボットの回収に追われている。

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こし・いたお
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