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140字小説【並走の記憶】

とある秋日和、私はマラソンの沿道応援をしていた。2人の選手が付かず離れず同じペースで走っている。私は懐かしい人物を思い出した。学生時代、コミュ症で鈍臭い私には、いつも行動を共にする友人がいた。彼女は何をやっても平均以下の私より、ほんの少しだけ前を走っていた。ペースメーカーだった。

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こし・いたお
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