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140字小説【膨らんだスーツケース】

先輩の引越しが決まった。嫉妬深い先輩のことだ。彼にフラれたことが引き金になったに違いない。私は日頃お世話になっているお礼に引越しを手伝うことにした。「こんにちは」連絡もせず急に押しかけた。先輩は不自然に膨らんだスーツケースを慌てて閉めた。あれから3年。先輩の元彼は行方不明のまま…

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こし・いたお
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