![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146878254/rectangle_large_type_2_ea968bb5e7d626ba1adc3202261ca1f2.png?width=1200)
140字小説【檻の中の憂鬱】
日の出からしばらくして人間がやってきた。ここは人間が鶏舎と呼ぶ場所。昨夜は隣の檻に住む仲間が犠牲になった。明日は我が身。私が朝食を食べていると、人間が眼前の狭い通路に横たわる頭のない仲間を麻袋に入れた。イタチに頭を食いちぎられたのだ。卵ならくれてやる。私は枕を高くして寝たいだけ。
いいなと思ったら応援しよう!
![こし・いたお](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172473467/profile_75678adbab84356995ac1a448292b884.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)
日の出からしばらくして人間がやってきた。ここは人間が鶏舎と呼ぶ場所。昨夜は隣の檻に住む仲間が犠牲になった。明日は我が身。私が朝食を食べていると、人間が眼前の狭い通路に横たわる頭のない仲間を麻袋に入れた。イタチに頭を食いちぎられたのだ。卵ならくれてやる。私は枕を高くして寝たいだけ。