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140字小説【無色透明な人の声が聞こえた】

「落とされましたよ」消えたいと願い街を歩いていると背後から声がした。振り返るが誰も居ない。歩き出すと再び声がした。「このカラーあなたのですよね?」見ると宙に浮かぶ黄色い光。「私は落としたカラーを拾えませんでした。あなたは間違えないで」無色透明になっていた私は自分の色を取り戻した。

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こし・いたお
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