140字小説【計画外の山】
その山男は詐欺グループの黒幕だった。趣味は登山地図を眺めながら計画を練ること。ある日、新たに見つけた険しい山に挑もうと登山口に立った。しかし、目の前に金棒を持った鬼が立ち塞がる。「さあ、登れ!」と凄む鬼。その背後には無数の針が天を突く山々。山男は震え上がった。ここは地獄の針の山。
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その山男は詐欺グループの黒幕だった。趣味は登山地図を眺めながら計画を練ること。ある日、新たに見つけた険しい山に挑もうと登山口に立った。しかし、目の前に金棒を持った鬼が立ち塞がる。「さあ、登れ!」と凄む鬼。その背後には無数の針が天を突く山々。山男は震え上がった。ここは地獄の針の山。