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140字小説【これでよかった?】

彼女は自分に自信が持てないらしい。いつも悩ましげに手鏡を見ている。僕はそんな彼女に片思いしていた。彼女に振り向いて欲しかった。だから教室に二人だけのタイミングを狙い、彼女の飲み物に惚れ薬を混ぜた。でも薬の効いた彼女が最初に見たのは手鏡だった。彼女は自分を好きになり前向きになった。


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