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散文【愚痴】


たまに自分を中心に地球が回っているかのように無駄に主張の強いオジサンを見かける。

ぼくはそんな人を否定する気も擁護する気も無い。

ただ一つ言えるのは、オジサンは自分の態度の大きさが見えていない。


オジサンの態度がどれくらい大きいかと言うと、たとえば小学生が夏休みの自由研究で、ろか装置を作ったとする。

汚れた水を綺麗にする装置だ。


ぼくはもしもの災害や有事に備えて、飲み水の備蓄はもちろん、携帯浄水器と予備のフィルターも用意している。

これからは安心して飲める水の価値が高まっていくのは間違いない。そう確信しているからだ。



さてさて、それはさておき、自由研究の話に戻ろう。

とある小学生の女の子が底を切り取ったペットボトルを用意した。

女の子はフタに水の出る穴を開け、脱脂綿を詰めている。

すると今度はフタを閉め、ペットボトルを逆さまにして、下から小石、砂利、活性炭、砂、最後にガーゼを敷いた。

ペットボトルを固定できる台を作って手作りろか装置の完成だ。

女の子は土を混ぜた濁った水をろか装置の上からゆっくりと注ぐ。

すると下からポタポタと透き通った水が落ちてきた。



無駄に主張の強いオジサンは、ろか装置に引っかかり、自分がふるいにかけられたことにさえ気づいていないタイプかもしれない。


ちょっと言い方が回りくどかったかもしれない。

ぼくはただ、職場のオジサンの愚痴が言いたかっただけだ。


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