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140字小説【私は愛を謳う】

テクノロジーは究極の進化を遂げ、ついに知能をお金で買える時代になった。しかし知能を増すごとに人間らしい愛情が薄れる副作用があった。世の中が殺伐としていく中、知能を買わなかった私は馬鹿だ無能だと揶揄される。それなのに心を病んだ多くの人たちは、私の歌を聴くと生きる力をもらえると言う。

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こし・いたお
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