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140字小説【本文のない手紙】

懐かしい友人からぼく宛に手紙が届いた。本文がない。(お久しぶりです……長文失礼しました。追伸、君なら読めるよね?)手紙の裏から光を当てると消しゴムで消された文章が浮かび上がった。小学生の時、ぼくらが居ない隙に友人の作文を消した奴がいた。放課後に復旧作業を手伝ったのは良い思い出だ。

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こし・いたお
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