見出し画像

140字小説【婆ちゃんが現れた】

今日は婆ちゃんの一周忌。自由奔放な婆ちゃんは神経質な僕とよく口論した。親戚たちが帰り、僕が一人で仏壇の前に座っていると、知らない若い女の子が訪ねてきた。婆ちゃんだった。霊になると姿形を変えられるらしい。若い頃の姿で現れたのだ。「婆ちゃんの姿で来ないと分からんやん!」口論になった。


いいなと思ったら応援しよう!

こし・いたお
チップは執筆の励みになります。