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140字小説【蛸】

私は蛸と名乗る富裕層の紳士と知り合った。蛸が好きというわけではなく、足が8本あるからだという。ある日、一緒に登山した私は、紳士の片足が義足だと気づいた。義足は気分や行く場所によって使い分けるようだ。今日は登山用。下山後、紳士は私を自宅に招待し、全部で7本ある義足を見せてくれた。

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こし・いたお
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