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140字小説【ろ過装置】

私の受け持つクラスには、毎年、ユニークな自由研究に励む生徒がいる。今夏のテーマは濾過装置らしい。私はペットボトルに砂や砂利を敷き詰めたものを想像した。でも提出したのは、生徒がゴミ袋を持ち笑顔を浮かべる数十枚の写真だった。良い行いをして心が洗われたという生徒。私の心まで濾過された。

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