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140字小説【私もご機嫌斜めになった】

「電話も繋がらないじゃない!」私はご機嫌斜めな一人の女とすれ違った。不平不満など誰も幸せにしない。三日後の給料日まで五百円しかない私の方が心に余裕がある。小食な私は珈琲と食パン一枚あれば一日はもつ。私は百円自販機に五百円玉を入れ、珈琲の釦を押した。出てこない…お金も返らなかった。

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こし・いたお
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