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140字小説【過去からの手紙】

詐欺罪で服役していた男が出所した。男は刑務所で哲学書を読み耽り生まれ変わったのだ。ある日、男のもとに小学校時代の同級生から連絡がきた。当時、みんなで未来の自分に手紙を書き、タイムカプセルに入れ、埋めたのだ。手紙には大きな字でたった一言だけ記されていた。「嘘をつかないでください」

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こし・いたお
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