140字小説【浮遊大陸】
「嵐の中心に浮遊大陸を発見!!」耳を疑うニュースが飛び込んできた。発見したのは高校の同級生。私は彼が書いた読書感想文を思い出した。作文用紙の下を三十センチの竹尺で隠したまま書き続けた彼。下一行だけ白紙になった作文用紙を見た先生は「地に足がついてないよ」と笑った。彼はあの時のまま。
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「嵐の中心に浮遊大陸を発見!!」耳を疑うニュースが飛び込んできた。発見したのは高校の同級生。私は彼が書いた読書感想文を思い出した。作文用紙の下を三十センチの竹尺で隠したまま書き続けた彼。下一行だけ白紙になった作文用紙を見た先生は「地に足がついてないよ」と笑った。彼はあの時のまま。