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140字小説

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削って削って、磨いて磨いて仕上げた140字小説です。
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#ia19200102さん

140字小説【僕も家出した】

妻が家出した。家事をしない僕に愛想を尽かしたらしい。僕は最新型の家事ロボットを購入した。…

こし・いたお
1か月前
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140字小説【私が老いを感じる瞬間】

私は近所の井戸端会議に参加した。テーマは老いを感じる瞬間だ。白髪が目立ってきたとか、揚げ…

こし・いたお
2か月前
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140字小説【断罪】

4年に1度の国主催サバイバル鬼ごっこが開催された。ゴーストタウンで庶民が逃げ回り、ハンター…

こし・いたお
3か月前
4

140字小説【私がマルチタスクを推奨しない理由】

ある忙しい朝、パンを咥えた私の片手にはスマホ、もう片手で化粧をしながら足でリモコンを操作…

こし・いたお
5か月前
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140字小説【君は恩人】

初めて見た時は忍者かと思った。放課後、校庭の高鉄棒で蹴上がりした君は、サッと逆立し、グル…

こし・いたお
7か月前
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140字小説【ずっと気になっていた…】

何を伝えたいか分からない文章は読み手にストレスを与える。だから僕は必ず最初に結論を書く。…

こし・いたお
9か月前
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140字小説【先輩】

「早まるな!銃を下ろせ…」「お世話になりました。先輩が見届け人で嬉しいです。何かに取り憑かれたような薄ら笑いを浮かべた僕は、勤務中の交番で銃口を自分のこめかみに当てた。「サヨナラ…」僕はじわりじわりと近づいてくる先輩の前で引き金を引いた。「カチン!」「先輩……弾を抜いたんですね」

140字小説【たまに忘れる】

心配性の僕は何回も確認する癖がある。どこか抜けている所があるので尚更だ。お店に行くためシ…

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140字小説【G】

心の風邪をひいた繊細な彼女。メモ用紙に迷路を書くのが日課だ。その迷路をペン先でなぞり進む…

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140字小説【探していた地図】

父がお出掛けの支度をしている。地図を買いに本屋へ行くと言う。私は違和感を覚えた。昨今の世…

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140字小説【深みにある光】

「あの子ったら取り憑かれたように引き篭もってゲームばかりして…少ない給料で課金までしてる…

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