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140字小説

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削って削って、磨いて磨いて仕上げた140字小説です。
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#ソエジマケイタさん

140字小説【膨らんだスーツケース】

先輩の引越しが決まった。嫉妬深い先輩のことだ。彼にフラれたことが引き金になったに違いない…

こし・いたお
2か月前

140字小説【猛犬注意】

配達の仕事をしていた僕は、猛犬注意のステッカーが貼られた家にやってきた。鎖で繋がれたピッ…

こし・いたお
2か月前
3

140字小説【テストプレイヤー】

僕は最新の仮想現実ゲームのテストプレイヤーに選ばれた。街に溢れる血に飢えたゾンビたち。銃…

こし・いたお
3か月前
5

140字小説【きっと明日は】

友人が「癖があるから使えない」と言って、気分が沈みがちな僕にスマートスピーカーを譲ってく…

こし・いたお
5か月前
2

140字小説【終わり良ければすべて良し】

夏休み前日、些細なことで私の父と母が激しく口論した。母は実家に帰ってしまった。家族旅行の…

こし・いたお
6か月前
8

140字小説【自由とは】

気づくと金魚鉢の中にいた。そこは少し息苦しくて、私はいつも口をパクパクしていた。そこでは…

こし・いたお
7か月前
4

140字小説【彼女の秘密】

僕の彼女には戸籍がない。ない理由は秘密らしい。座椅子に座る僕の膝を、右、左とリズム良く手で押したり、意味なくジッと見つめてきたりと、仕草の可愛い不思議な彼女。ある日、ニ階の窓掃除をしていた彼女が誤って落ちてしまった。慌てて外を見たが彼女の姿はない。スタスタと歩く一匹の猫だけ……。

140字小説【夫は知っている】

夫は当たると有名な占い師。他人の未来は占うくせに、今日のことしか興味を示さない楽観主義者…

こし・いたお
10か月前
2

140字小説【仮想空間にて】

「探したよ!ほら帰るよ」爺ちゃんの痴呆症が進行している。僕は誕生日にゲーム機を買ってあげ…

こし・いたお
10か月前

140字小説【○○夫婦】

新婚旅行はイタリアへ行った私たち。神秘的な見た目に惹かれ衝動買いしたカーニバルの仮面。二…

こし・いたお
11か月前
6

140字小説【そんな所が好き】

彼と人気のパン屋にやってきた。一番人気のカレーパンは彼の大好物だ。トレイに残る最後の一つ…

こし・いたお
11か月前
3

140字小説【ついに手を挙げた】

授業参観は息子の苦手な算数。他の生徒は果敢に手を挙げ発言している。でも息子は黙って教科書…

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140字小説【変な◯◯】

選手の名前が呼ばれ、僕ともう一人の男が向かい合った。交互に瓶で一発ずつ頭を殴り合う、百害…

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140字小説【我が家のお宝】

深刻化する地球温暖化。僕は気象庁のホームページで東京都の平均気温の記録を閲覧し眉間に皺を寄せた。最後の記録は二千百年。僕の母は飲み水の確保さえ難しくなった地球から最後の方舟で脱出したらしい。お爺ちゃんが命懸けで手に入れた方舟のチケット。今では火星の居住区に建つ僕の家に飾ってある。