ソーシャルエモーショナルラーニング4
ぼやのうちに消火する
SELでは、感情はみんながあって当たり前のもの、悪いものではないと考えます。
ただ、怒りに振り回されて、取り返しのつかないことをしてしまって後悔を重ねるのは本人にとっても、周囲にとってもよくないですよね。
そこで、あ、やばいかも、と取り返しのつかないことが起こる前に、感情を捉えて自覚することが大事になります。
年齢が低いほど感情をざっくりと捉えている
今日はどんな日だった?〇〇はどうだった?
そう聞くと、年齢が低い子は「楽しかった。」と一言だけというパターンが非常に多いです。少し話せるようになると、「誰々ちゃんと遊んだのが楽しかった」もう少し話せるようになると「誰々ちゃんと●●して遊んだのが楽しかった」と少しずつ詳しくなっていくのですが、特に≪嫌だった≫という感情については、なかなか説明できない子が多いです。
※言葉にするより先に手が出てしまったりして、「叩かれた」とか、最後に起きたことを話します。
言葉にできないなら身体で捉えてみよう
咄嗟に感情をうまく言葉にするのは大人でも難しい。
でも身体の感覚なら掴めるかもしれません。
怖いとき、身体はどうなる
子どもたちの怖いもの1位はおばけだそうですが、大人でも想像しやすいので、虫を例にあげてみましょう。(虫が大好きな子もたくさんいますけどね)
トイレに入って一人の時に、上から大きな蜘蛛が下りてきたらどうでしょう。
キャーって声が出てしまう?
肩は上がる?下がる?
手に力は入る?抜ける?
お尻はどう?リラックスして座っていられる?
足の裏の感覚はどう?
顔はどう?眉はどうなる?目は?
怒りも身体と関係した表現がたくさんありますね。
頭にくる
腹が立つ
目を吊り上げる
口をとがらす
への字口になる
拳をぎゅっと握る
胸がむかむかする
お子さんの場合は、口がとがったあたりで、手が出てしまう前に止めてあげたいですね。
今日のまとめ
身体のサインを小さいうちに見つけて対処する。