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天才少女小説家、氷室冴子



 齢31にして、氷室冴子にハマっています。


 少女小説というジャンルを氷室先生の作品ではじめて知りました。少女小説は女子中高生をターゲットにした作品なんですね。あげられてた作品いくつか読んだことあったわ。私少女小説、知ってた。アラサー女子ですがバッチリはまって読んでます!氷室先生最高!!

 ハマるとすぐに、いろいろとグーグル検索して情報を集める癖のある私は、さっそく「キーワード:氷室冴子」で検索をかけました。そして開始数秒でいきなり衝撃の事実に出くわします。


2008年6月 51歳没


 なんだって!?好きになった作家がすでに亡くなってたなんて…!

 お気に入りの作家がもうこの世にいないなんて、こんなに残念なことがあるだろうか、いや、ない。作家がいないということは、新作の発表は絶対にありえないということ。既存の作品しか楽しめないということです。信じられない…。氷室先生にハマって数日で深い悲しみに包まれました。先にもう亡くなってるって分かってるのと、あとから知るのとではショックの大きさが全然違うんです…。

 少女小説というジャンルのパイオニア的存在ともいえる氷室先生。コミカルな内容ながら人物描写がていねいで、とくにヒロインの心理描写が本当に巧みです。こんなにみずみずしい表現ができるなんて、私はもう少女だったときのことをここまでしっかり思い出せないわ!と思いながら読み進めています。10代後半の少女の心が、少しの違和感もなく書かれているんです。

 新しく登場したばかりのジャンルの小説について、一部では


 ここまで書いて下書き保存したままはや数カ月。私はこのあと何を語ろうとしていたんでしょう。間違いなく鬼熱いテンションで氷室冴子について語ろうとしていたのは間違いない。なぜなら私は、氷室冴子小説にハマりすぎてタイミングよく開催されていた「氷室冴子青春文学賞」にまで応募した女。並のテンションではなかったはず。

 しかし私は、ニワトリのごとくいろんなことをすぐに忘れることで有名な女……。読んだ本の内容もすぐに忘れるしね。昨日食べた夕飯の内容が危ういことなんて日常茶飯事だしね。何を語ろうとしたのかは、今となってはもう分からず。

 氷室先生さ、肺がんでお亡くなりだったんだってね。まだ50代の若さで亡くなるなんて、本当にもったいないよね。肺がんだと、きっと最後呼吸がかなり苦しかっただろうなとか、きちんと緩和ケアは受けられたのかしらとか、医療目線のことをいろいろ考えてしまうよね。これは医療系あるあるなのかもしれないが。

 好きになった作家の作品がもう更新されることはないって、読者からしたらとてつもないストレスだよね。これ以上の新作は出てこないって、作者自身の死以上に悲しいこととも言えるかもしれない。過去の作家たちにも言えることだけど、今残されている作品を大事に読むしかないということがどれほど寂しくて苦しいことか。

 好きな作品を何回も繰り返し読んで味わうことと、限りある作品を読みきらないようちみちみと大切に読むことは違うんだよなぁ。私は同じ作品を何回も読むより、新しい作品をつぎつぎ読む方が好きだから、もうこの世にいない作家を新しく好きになると、早く次の作品を読みたい気持ちと最後の作品に到達したくない気持ちがせめぎ合ってもう大変!!

 氷室先生のエッセイもあるんだけど、エッセイはまだ未着手で、読みたい気持ちとまだとっておきたい気持ちが戦っています。みんなもう鬼籍に入ってしまわれた作家の作品にハマったときってどうしているのか教えて〜!!


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