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sado774
11.23 生きよ
最近の習慣として、
詩をひとつ選び、ノートに手書きで書き写す。
それを1日2回、野外に出て音読をしている。
正直なところ音読は苦手だ。
小学生の頃から喉に痰が絡みやすく、少し声を発するだけで苦しくなりよく咳払いをしていた。
それを小学校の担任の先生に「感じが悪いからやめなさい。」と注意され続けたことがトラウマで、人前に出て声を出すということにずっと苦手意識があった。
そんな過去はおいておいて
今更な感じもするが、声に出して言葉を発することは、コミュニケーションをとる上で大切な能力の一つだと考えるようになった。
自分の言葉を自信を持って声にしたい。
そんな思いを募らせるようになった。
そして今、ちょうど時間があるので、
1日の中のひとつの習慣として詩の音読をしている。
今回は小池昌代の『流星』を選んだ。
本来であれば内容的に夜に読み上げたいところであるが、制限があるため昼に読む。
最後に 生きよ という言葉が2度出てくるが、
活字で見たよりも音に出して読んでみると、
生きよ という言葉の重みや思いがぐっ胸に刺さる。
詩は活字として読むことも大切だが、私としては音に出してみて初めて作者の考えや感性を感じ取ることができるのではないか。と思い起こすようになった。
生きよ という音の重み。
それだけでこの詩に出会えてよかった。
今日でこの詩は卒業して、明日からはまた違う詩の魅力を引き続き探っていきたい。
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