【古事記】天地開闢〜造化三神＆神世七代の誕生〜

いろは

2022年6月24日 19:40

どうも、いろは です。

古事記　最初のストーリは天地開闢てんちかいびゃくです。
天と地上が現れて、超絶特別な神々がドンドコ生まれる物語です。

天地開闢の あらすじ ＆もっと面白くなる小ネタを紹介します。

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【古事記】天地開闢てんちかいびゃく〜あらすじ〜

最初この世の中は、天と地が混ざった状態でしたが、やがてパッカ〜ンと、天と地が分かれました。
そして、天のとても高い所に高天原たかまのはらと言う場所に神々が現れました。

最初に現れた神は、天之御中主神あめのみなかぬしのかみでした。
次に、高御産巣日神たかみむすびのかみが現れ、
その次に、神産巣日神かむむすびのかみが現れました。

とても大切な神として、この三柱の神のことを造化三神ぞうかさんしんと特別な名前がありました。
この造化三神。
現れたと思ったらスグに姿を隠します。

一方、地上は、地上と言えるほど固まっていない状態で、水に浮かぶ油のようなモノがプカプカとクラゲのように浮かんでいるだけの状態でした。

ところが突然！
水辺の葦の芽がいっせいに伸びてきました。
そこから、宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみが現れ、
その次に、天之常立神あめのとこたちのかみが現れました。

これまで、現れた五柱の神は、男女の区別がないというか、どちらの性質も持った性別のない独神ひとりがみです。

また、この五柱の神のことを別格の神様として、別天神ことあまつかみと言います。

まだまだ、神が出現します！
次に　国之常立神くにのとこたちのかみが現れて、
そして豊雲野神とよくものかみが現れました。
この二柱の神も独神です。

さて、次から性別のある神様が現れます。

宇比地邇神うひぢにのかみ と 須比智邇神すひぢにのかみ
角杙神つのぐひのかみ と 活杙神くぐひのかみ
意富斗能地神おほとのぢのかみ と 大斗乃弁神おほとのべのかみ
於母陀流神おもだるのかみ と 阿夜訶志古泥神あやかしこねのかみ
伊邪那岐神いざなぎのかみ と 伊邪那美神いざなみのかみ

合わせて十柱の神が現れました。
この十柱の神は、男女でペアとなっており、
1つの男女ペアを一代と数えます。

この十柱の神と先ほど現れた国之常立神くにのとこたちのかみと豊雲野神とよくものかみの二柱を合わせて、12柱の神を神世七代かみよのななよと言います。

神の中でも特別な神が、ドンドコ現れている間、神々が住んでいる場所の天界を高天原たかまのはら。
地上を葦原中国あしはらのなかつくに。死後の世界を黄泉の国よみのくに。
と言うようになりました。

【✔あらすじまとめ】

天と地が出現
造化三神ぞうかさんしんが誕生
別天津神ことあまつかみが誕生
神世七代かみよのななよが誕生
高天原たかまのはら、葦原中国あしはらのなかつくに、黄泉の国よみのくにが出現

【古事記】天地開闢てんちかいびゃく〜小ネタ〜

いきなり、たくさんの神々が登場しましたね。
でも、今回登場した神々のほとんどは、今後一切出てきません。
クランクアップです。お疲れ様でした。

そんな訳で、今回登場した神のエピソードがほとんどないので、どんな神様か詳しくは分からないです。
造化三神ぞうかさんしんや神世七代かみよのななよなんて特別な名前まで付いてるのに！

なので、神様の名前からどんな神様と言われているのか紹介します。

≪天之御中主神あめのみなかぬしのかみ≫

天あめ：宇宙や天空
御中みなか︰真ん中に敬意を込めた言葉
主ぬし︰主君という意味

つまり、この神様は、宇宙の中心いて支配している宇宙最高神であること意味をしています。

≪高御産巣日神たかみむすびのかみ】≫

高御たかみ︰高いに敬意を込めた意味
産巣日むすび︰産すと日(太陽)の意味。　結びで男女の結びの意味。

また、高御産巣日神は別名︰高木神とも呼ばれています。
高い木、産む、太陽の意味を持つので、モノを作り出す生成力の神様と言われています。

≪神産巣日神かむむすびのかみ≫

神︰文字通り、神。
産巣日むすび︰産すと太陽の意味。　結びで男女の結びの意味。(高御産巣日神と同じ)

神を結ぶの意味から万物を創造する神様と言われています。

≪宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみ≫

宇摩志うまし︰立派
阿斯あし︰葦
訶備かび︰芽が出る
比古ひこ︰日子ひこで太陽又は彦ひこで男性
遅じ︰舅で男性

このような意味を持っていることから、太陽で葦の芽が出てスクスク成長する様子がイメージできます。
そのため、生命力の神様と言われています。

また、宇摩志阿斯訶備比古遅神は、性別のない独神ですが、男性の意味を持っているため、男性の性質が強い神様かもしれませんね。

≪天之常立神あめのとこたちのかみ≫

天︰高天原
常とこ︰不変
立たち︰立派やはっきり現れる意味

高天原が永遠に立派にしっかりと存在することを表現した名前になっているので、天を神格化した神様と言われています。

次からは神世七代かみよのななよの名前の意味を紹介していきますよ。

≪国之常立神くにのとこたちのかみ≫

　天之常立神が天を神格した神ならば、国之常立神は大地を神格化した神様です。

≪豊雲野神とよくものかみ≫

　雲に覆われ雨・水に困らない豊かな野原を意味した名前です。
　大地の豊かさを神格化した神様です。

≪宇比地邇神うひぢにのかみと須比智邇神すひぢにのかみ≫

宇比うひと須比すひ：泥
邇に：須で砂

　豊かな土壌を神格化した神様です。

≪角杙神つのぐひのかみと活杙神くぐひのかみ≫

杙ぐひ：芽ぐむの意味
角杙つのぐひ：角のように芽が出る
活杙くぐひ：活発に生命が芽吹く

杙には、杭くいを打つという意味があり大地と海に境界線を作った意味が込められて、大地をはっきりと存在させた神様と言われています。

≪意富斗能地神おほとのぢのかみと大斗乃弁神おほとのべのかみ≫

意富斗おほと・大斗乃おほと：「おほと」とは性器
地：男性
弁：女性

生命の兆きざしを神格化した神様です。

≪於母陀流神おもだるのかみと阿夜訶志古泥神あやかしこねのかみ≫

於母陀流おもだる：「面が立つ」で大地が固まる
阿夜訶志古あやかしこ：「あや、かしこ」で「なんと素晴らしい」と言う意味

「なんと素晴らしい大地が出来たんでしょう！」という感情を神格化した神様です。

ちなみに、於母陀流おもだるは、顔(面おも)が立つでイケメンを意味しています。
そのため、阿夜訶志古あやかしこの「なんと素晴らしい」という意味から、~~ナンパ~~ 男女のプロポーズを神格化にした神様とも言われています。

≪伊邪那岐神いざなぎのかみと伊邪那美神いざなみのかみ≫

伊邪那いざな：誘う
岐：男性
美：女性

男女を誘う神様として、結婚・縁結びを神格化した神様です。

まとめ

天地開闢てんちかいびゃくで登場した神様は壮大な名前でしたね。

それから、造化三神ぞうかさんしん(三柱)、別天神ことあまつかみ(五柱)、神世七代かみよのななよ(七柱)の神様の数から、三・五・七の数が！
古来より日本では、三・五・七は縁起の良い数字として好まれています。

子供の健やかな成長を祈願しに神社にお参りするイベントは、七五三です。
縁起が良いですね～。

それでは、また。

【古事記】天地開闢 〜造化三神＆神世七代の誕生〜