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塩田千春展 つながる私(アイ) I to EYE /中之島美術館


2024.09.14 - 2024.12.1
中之島美術館にて開催されている、
『塩田千春展 つながるアイ I to EYE』
先週末ようやく行けました!

楽しみにしていました。



《はじめに概要など》

中之島美術館周辺の写真や、美術館の外観などの
写真も載せようかと思っていましたが、
それは別の記事として分けて書こうと思います。今回は塩田千春展に絞り込んで書きます。


2008年以来、16年ぶりとなる待望の
地元・大阪での大規模な個展とのこと。

概要

塩田千春(1972年生まれ)の出身地・大阪で、
16年ぶりに開催する大規模な個展です。
現在ベルリンを拠点として国際的に活躍する
塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に
向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、
「存在とは何か」を問い続けています。
本展は、全世界的な感染症の蔓延を経験した
私たちが、否応なしに意識した他者との
「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、
「目/EYE」、「愛/ai」を通じてアプローチ
しようというものです。それぞれの要素は
さまざまに作用し合いながら、わたしたちと
周縁の存在をつないでいると考えます。

中之島美術館公式HPより引用


私は、塩田千春さんのことは存じ上げておらず
全く何の知識もない状態でしたが、行ってよかった。
もしまたいつか、見られる機会があれば必ず行くと思います。

10月に行く予定が、9月中旬にぎっくり腰をして
歩くこともままならず、9月10月の予定が
全てずれ込んだ結果この時期になってしまい。
無事に間に合ってよかった。


動画や映像作品は撮影禁止なのでありませんが、
会場でかなり長めのインタビュー映像があります、
ぜひそれをご覧になっていただきたいです。
作品はもちろんですが、
私はこのインタビュー映像が心に残っており、
目玉のひとつだとも感じました。


《私が感じたこと》

鮮やかな赤や白を目にしたときに
誰もがまず感じる「生と死」というもの、
そして人間の肉体、その内側にある血液や血管、
筋膜や臓器のようなイメージ。

天井から床まで垂れ下がり、そして時に
複雑に絡まり合う『糸』から感じ取れるもの、
それは生命いのちの糸であり、人と人との縁の糸、
運命の赤い糸、そういったあらゆる『つながり』の糸。

コロナ禍で、人と人との間の糸が切れたような、
突然人と繋がれないような世界に放り出され、
戸惑いやそこから生じた不安や恐怖を、
世界中の人たちが毎日毎日いだき感じ続けていた。
そうして月日が経ち、改めて強く思い知った
繋がっていた見えない糸の大切さ

人と人、自分自身、想い、向き合う生と死、
それらを繋ぐ沢山の見えない糸。
ときに複雑に絡まり、ときに千切れ、
ときに懸命に掴み、手放し、手繰たぐり寄せて。

自分の糸たちは、どこへ繋がっているだろう。


もし期間中に間に合う方で少しでも気になる
と感じた方がおられました、ぜひ、ぜひ。

以下、写真をまとめて載せます。


《写真まとめ》

会場内入り口手前から圧巻のこちら。
この赤い糸の中を歩いて会場に入ります。
実際に歩くと道がわからなくなるような感覚になる。
圧倒的な赤。
中へ入ると一変します。
蜘蛛の巣の中に入り込んだような錯覚に。
よーく見ていただけるとわかるのですが
水面に水滴がぽたぽたと、落ちています。
この落ちる水滴を見た時、
はっと息が止まるような感覚になりました。
どうやって編まれているのか見たくて
触れないギリギリまで近づいてさらにズームして。
幻想的な白い糸のアーチの中を歩きます。
反対側から見ると、入り口の赤が見えて
なんとも幻想的。
本当に複雑で、美しい。
ただの糸が、命を宿したよう。
絵もありました。
お次は赤い糸。
「家から家」という作品の一部。
家というものは人が住むことで命が宿る、という
そんなイメージが私にはあります。
人が住まなくなった家は死んでゆくと言いますよね。
天井から吊るされたくるくると回り続ける
白いドレスや赤いオブジェ。
動くオブジェと影。
《The Eye of the Storm》という作品名かな。
羽ばたいているように見える白いものは
メッセージが書かれた紙です。
外側から見るとこんなにも大きい。
この糸の中に入ってみたい。
離れて見ると、私には
一斉に鳥が羽ばたいているように見えました。
胎児や骸骨、心臓などのモチーフに
赤い糸と黒い糸、そして白い糸が絡み合う。
こういったシンプルな絵がすごく好みでした。
赤と白のものも。
とても好き。
最初の方とは反対の向きから撮ったもの。


最後にもう一度、
中之島美術館にて、開催期間は12月1日までです。
間に合う方はぜひ。


それではこの辺で。

今日も1日おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


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