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真夜中にかきごおりを踏む。


昨晩遅くのこと、冷たい空気を顔に浴びながら
ベランダに出て外を見ていると、地面にうっすらと白い部分が。

え?雪?積もってるの?

目を凝らしてみると、雪だったであろうものが
降っているか降っていないかくらいの小雨に変わっていた。

道路は溶けてしまっているのかもう白くはない。
けれど、公園や植え込みの土の上の一部はまだ
うっすらと白いままだった。
いつから降って、積もってたんだろ。

時計を見ると深夜1時前。
さてどうしようか。笑

わずかにマシになってきた気配のある坐骨神経痛が
再び悪化したりしないだろうかと思いつつ、
身体中に貼るカイロを貼っているから少しくらいなら
運動がてら…などとあれこれ考えながら、


でも、少しだけさわりたいな、雪。


気がついたらコートを羽織っていた。
足を軽く引き摺りつつ外へ出てみる。
凍りそうに冷たくてシンとして、なんだか少し気持ちが良い。

身体中にカイロを貼っていたので寒くはない。
そろりそろりと歩いて近くにある公園へ。

白いところを踏んでみる。

シャリ、シャリ。
これは… かき氷だ!笑

真夜中の街灯の下で白く見えるそれは、
太陽の下では半透明でキラキラして、
きっと一瞬で溶けてしまうだろう。

極小雪だるまを作ろうと試みる。
土がつかないように掬うことすら難しいそれを
そうっと、そうっと集めてみるも、手に乗せると
少しずつ溶けていってしまうほど儚い。
雪だるまは諦めよう。

軽く足を引き摺りながら、なぜか深夜に
雪と言えるかわからない"かき氷"と遊ぶ女。
怪しいにも程がある。

もう少しかき氷を踏んでいたい気持ちを抑え、
私ってやつは何歳になってもどうして
こうなんだろうと自分で自分を笑いつつ、
滞在時間おおよそ5分強、
そろりそろりとお家へ帰りましたとさ。

朝起きたらほんの少しでいいから、植え込みの影や
公園の木の影に残っているだけでもいいから
小さい雪だるまが作れるくらいの雪が積もらないかな
なんて思いながら眠りについて、起きて外を見たら
かき氷すら消えてなくなっていた。

空からは、雪の代わりに大阪マラソンを
映しているのであろうヘリコプターの音が降り注いでいた。

そうか、今日は大阪マラソンだったのか。
じゃあ選手のみなさんが雪の中走るのでなくてよかったかな。

でも雪だるま作りたかったのになあ。
…足引き摺ってすることじゃないか。笑

真夜中ゆえ暗くて画質があれですが
かき氷感
木からひょっこりピース✌️


かき氷に癒されたある日の真夜中の記録。

それではこの辺で。

今日も1日おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


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