ほんのわずかに紛れ込んで。
ほんの少し前まで、
夜も明けない、朝とは言えない時間から
蝉たちの大合唱に起こされていたのに、
もう朝は、静かで。
ほんの少し前まで、
どんなに青い印に寄せても、夜になっても、
あたたかい、まるでお湯のような水しか
蛇口からは出てこなかったのに、
ふと手を洗ったと瞬間の水が
ほんの少し、ひんやり。
ほんの少し前まで、
辺りが真っ暗になる程夜に包まれても
しつこく肌にまとわりつくような湿気と熱気に
顔をしかめるほどだったというのに、
今は日が沈んだあと、頬を撫でる風が
わずかに、さらりと秋の匂い。
ほんの少し前までは、
夏だけを感じていた毎日の中に、
わずかに、ほんのわずかに、
秋が紛れ込んできている。
あっという間に、夏が終わってゆく。
けれど残暑はまだまだこれから厳しい日が
続くんだろうな。
と思って外に出たらすごい湿気だった!笑
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでくださってありがとう。
また気が向いたら、来てくださいね。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしていただけると嬉しいです。