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不登校だった自分が起業家になるきっかけをくれた先生

皆さんこんにちは。いろどりあつめの竹田一義です。

今日は私のぼろぼろだった不登校経験と

今の活動に繋がる、ある先生との出会いを書きたいと思います。


生まれつき心臓病で体が弱かった私は、小さな頃から体のことでいじめられたり、仲間はずれにされてきました。

そして中学校2年生の時、不登校になります。

不登校の間は、本当に地獄でした。

学校に行かずに済んだものの、日々、不安や恐怖が心の中をグルグルと渦巻いています。

親兄弟とも口を聞かず、物理的に家にいることはできても、家の中に自分の居場所はありません。

そして、1日が恐ろしく長く感じます。
時間が経たないのです。

たまに外に出る時は、同級生に会わないか不安で、いつも周りを気にしていました。
外で同じ年代の子を見かけると、さっと隠れてしまいます。

「自分は何をやっているんだ…」

自分自身への情けなさや、様々な感情が入り乱れて涙がぼろぼろこぼれてきました。

この頃は学校の先生や大人たちへの不信感も強かったです。

うまいこと言って何とか私を学校に行かせようとする先生たちと会うのが嫌でした。

どの大人も
「あなたのために言ってるのよ」

「学校に行かないと将来、なりたい仕事に就けないよ」

「辛くても学校には行かないと」

こんなことばかり言ってきます。
誰も心から自分の悩みや思いに寄り添ってくれる大人はいませんでした。

完全に心を閉ざしかけた時…

ある先生が尋ねてきました。

その先生は担任ではなく、ある教科の先生です。
その先生は、学校でもそれほど生徒と話すタイプではない物静かな先生。

部屋で私と少し話した後、「釣りに行こう」と言われました。

「えっ!」

私は戸惑いつつも、その先生と釣りに行きました。

移動中も、釣りの間も先生はあまり話しません。

ただただ、釣りのやり方を教えてくれました。

それから、先生は2週間に1度くらいのペースで家に来ては、いろんな所に連れて行ってくれました。

そんなある日

剣術を教えてくれるというのです。

もちろん剣術なんて初めてです。
そもそも私は体が弱く、スポーツも苦手です。

木刀を持ち、素振りや打ち込みなど、基礎から教えてくれました。

きつかったけど、とても晴れやかな気持ちになれたのを覚えています。

そんな日々が続き、不登校から1年が経過しようとしていました。

先生は「学校に来なさい」とは一言も言いません。
それどころか学校や勉強の話も一切しません。

私は逆に先生に尋ねました。

「何で先生は学校に行けって言わないの?」

すると先生は

「学校に行くことは大事なこと。
でも、もっと大事なことがある」

私は涙がボロボロこぼれてきました。

少し前の自分自身への情けなさからくる涙ではありません。
言葉にできないとても熱いマグマのようなものが込み上げてきた涙でした。


この時、先生には言えませんでしたが

「先生、俺、強くなるよ」

心の中で誓いました。


そして卒業シーズン

私は結局、卒業式も中学校に行かないまま
中学校生活を終えました。

でも心は上を向いていました。

15歳の4月、私は高校には行かず格闘技のジムに入門します。
プロ選手も在籍する地元では有名なジム。

私はここで心身ともに鍛えて、強くなることを決意したのです。

15歳の私はジムでは最年少、一回りも、二回りも年上の大人たちに混ざって体を鍛え、強くなることを決意したのです。

毎日ジムに通い、練習に明け暮れました。

ジム以外でもスポーツバックにレンガを詰め込んで階段ダッシュを繰り返したり、今思えばだいぶ無茶な鍛え方をしていました。

自分自身への怒り、現状を変えたい、マグマの様なエネルギーが燃えたぎっていたのです。

そして1年、ひ弱だった体はみるみるうちに鍛え上げられ、筋肉質になりました。

何よりも大人たちにもまれたことで社会を学び、メンタルも強くなっていきました。

このジムで過ごした1年間は今でも最高の財産です。

この経験で心身ともに強くなり、自信をつけた私は夜間高校に入学〜大学入学資格検定に独学で合格します。

苦手だった勉強も克服したのです。

体を鍛えれば「強くなれる」

勉強も「やればできる」

この「やれば何でもできる」という感覚と経験は今でも大きな力になっています。


あれから何十年、たくさんの失敗や遠回りを何度も経験して、私は起業しました。

絵本作り等を通して、子どもから大人まで人の成長に貢献する事業です。

そんな起業のきっかけは、先生の様に
人を見守り、成長に導く存在になりたいと思ったからです。

まだまだ先生の様にはなれませんが、日々努力していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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