発表会に向けて、アプリのブラッシュアップしよう【ほこたワガママLab2期#05】
茨城県鉾田市にて、地元で新しい挑戦をすることに興味がある小学生、中学生、高校生、大学生のみなさん向けのアプリ開発プログラム「ほこたワガママLab」が始まりました。
ほこたワガママLabでは、鉾田市にゆかりのある若者の皆さんと一緒に、地域で暮らす人たちの"ワガママ”を叶えるアプリをつくる挑戦を通じて、地域に変化を起こすきっかけをつくりたいと考えています。
2023年1月から3月にかけて実施された第1期ほこたワガママLabから、さらにパワーアップした第2期が行われています。
今回の記事は、2023年12月3日に鉾田会場と東京会場の2会場とオンラインで開催した、ほこたワガママLabワークショップ第5回目の様子についてレポートしていきます。
自分の体験から、取り組みたいテーマを考える
アプリを発表するアワードの前の最後のワークショップでした。各自で試作したアプリをみんなで使って改善したり、解決したい課題についての議論を深めたりしました。
大学進学を機に鉾田を離れた大学4年生のSさんは、実家を離れた大学生の孫と、おじいちゃんおばあちゃんとつながりつづけられるアプリをつくりました。
Sさんが大学2年生のときにおばあちゃんが病気になり、そのことを親から伝えられたのは、体調が回復した後でした。すぐに知っていれば自分にも何かできたことがあったのではないかという想いから、このアプリをつくることになりました。
日常的にコミュニケーションを取れていれば連絡しやすいのではないかと考え、孫が画像を送って、おじいちゃんおばあちゃんが既読をつけるアプリを考えました。
大学進学を機に鉾田を離れる人は多くいるため、おじいちゃんおばあちゃんとのつながりがなくなってしまう課題を身近に感じている鉾田市出身の大学生は多いのではないでしょうか。
実際に大学受験を控えている高校生の参加者に聞いてみると、県外の大学に行く可能性を考えているため、他人事ではない感覚があります。
鉾田に勉強できる場所がない
Nさんは、自分の幼馴染が勉強に集中できなくて困っているという課題を解決したいと思っています。幼馴染は家だと集中できないそうですが、鉾田市内で勉強できる場所がありません。
みんなで鉾田市内で勉強できる場所を考えてみると、図書館、ファミレス、高校の自習室があるなと出てきました。また、鉾田市内のコミュニティスペースである「カフェ&コミュニティスペース ぱれっとらいふ」でも勉強ができるのではないかという話になり、実際に見学に行ってきました。
「カフェ&コミュニティスペース ぱれっとらいふ」のインスタグラム
ぱれっとらいふの方々に伺ってお話をしたところ、ちょうど静かで勉強に最適ではないかという話にもなり、勉強できる場所の可能性が広がりました。
このように、勉強できる場所がなくて困っている学生がいる一方で、勉強する学生を応援したいけど、どうしていいかわからない大人もたくさんいます。
たった1人の幼馴染の課題からつくられたアプリは、鉾田に住んでいる多くの人の課題を解決することにつながります。
アプリをさらにブラッシュアップ!
Sさんのおじいちゃんおばあちゃんと孫のつながりをつくるアプリの試作ができていたので、鉾田会場と東京会場で使ってみました。
孫役の東京会場で撮った写真が、おじいちゃんおばあちゃん役の鉾田会場で見れたときは、「おー、すごい!見れる!」という声があがりました。
Wi-Fiの関係で、鉾田会場から送ろうとすると、うまく見れず、改善の余地があることもわかりました。デザインの面で改良すべきところもわかったので、次回のアワードまでに改良を続けます。
発表資料を少しずつ作っていくなかで、課題を解決したい「たったひとり」へのインタビューが足りていないことに気づき、アワードまでにインタビューをすることを決めた人もいました。
アプリを使いやすくするために、デザインにもこだわりたいという想いから、どうしたら使いたくなるアプリになるか試行錯誤していました。
いよいよ次回12月17日(日)は、「ほこたワガママLabアワード」です。この3ヵ月間でつくったアプリとその背景を発表します。
ほこたWagamama Awardsの視聴お申し込みはこちら
ほこたワガママLabのwebページ