須賀川市の中高生からみた、地域で暮らす人たちの困りごととは【須賀川ワガママLab2023#02】
福島県須賀川市で、中高生向けのプログラム「須賀川ワガママLab」が行われています。
須賀川ワガママLabでは、須賀川市にゆかりのある中高生の皆さんと一緒に”地域で暮らす人たちのワガママを叶えるアプリをつくる挑戦”を通じて、地域に変化を起こすきっかけをつくりたいと考えています。
▼1回目ワークショップのレポートはこちら
本記事は、2023年7月19日に実施したワークショップについて、ワガママLabテクニカルアシスタントの武居がレポートしていきます。
1ヶ月ぶり、2度目のワークショップ
前回のワークショップから約1か月が経ちました。19時開始という少し遅めの時間でしたが、参加者全員が集まってくれました。
前回のワークショップをお休みした子には、早めに集まってもらってフォローアップを行いました。
今回の参加者のなかでは最年少の子でしたが、30分ほどでアプリをつくるうえで必要な操作方法を理解し、さらにこんなこともできそう!と応用しながらアプリをつくっていて、吸収力の高さを感じました。
ちょうど明日から夏休みという子もいて、リラックスした雰囲気のなかワークショップが始まりました。
データで見る須賀川市
人口統計から、データを基に須賀川市のおかれている状況について知り、なぜそうなっているのか、どんな問題が起こっているのかをみんなで考えました。
特に話題となったのは、20~24歳の女性人口が急激に減っていることです。
なぜこのようになっているのか予想を聞いてみると、「東京に行くから」という意見が出ていました。
様々な要因が考えられると思いますが、働く場所を求めて、地元を離れる20代女性が多いのではないかという予想が立てられます。
データを基にして地域の課題を考えることで、どんな困りごとを解決したいのかが見えてきます。
須賀川市で暮らす誰のどんな課題を解決したい?
データから須賀川市について考えた後、須賀川市で暮らす誰のどんな課題を解決したいか考えて、発表してもらいました。
これまで経験してきたこと、興味のあることは人によって異なるため、様々な視点から意見が出ていました!
アプリをつくるために必要なこと
前回のワークショップでも話がありましたが、アプリをつくることで、地域の人が困っていたときに、他の人が解決するのを待つのではなく、自分が解決する側になることができます。
実際にアプリをつくっていく上で必要となる、デザイン思考を学びました。
アプリをつくる前に、誰のどんな課題を解決するかを考えることが重要です。誰のどんな課題を解決するかを定義することで、誰かの役に立つアプリをつくることができます。
須賀川市で暮らす人の課題を解決するアプリをつくってみる
いよいよアプリづくりに入ります。まずは、アプリの設計書となる構想シートを個人で書きました。
構想シートには、以下の3つの問いがあります。
①誰のどんな課題を解決するのですか?
②なぜ、あなたが解決したいと思ったのですか?
③どのようにして、その課題を解決しますか?
構想シートに書いたことを発表してもらいました!
構想シートに書いて整理することで、さらに具体的に考えられるようになっているなと感じました。特に、②なぜあなたが解決したいと思ったのですか?という質問のところで、解決したい問題に対する思いが伝わってきて良かったです。
チームでアプリをつくる
次に、2~3人がチームとなって、持ち寄った構想シートをもとにアプリをつくりました。
みんなそれぞれ課題意識があり、どの課題をチームでアプリにするか、非常に悩んでいる様子が印象的でした。
前回学んだ操作を思い出しながら、設定した課題に対し、どんなものができれば解決することができるか意見を出し合いながら進めていました。
各チームで、つくったアプリを発表してもらいました!
このチームが考えた、園児のバス置き去り防止のサービスは、全国でもほとんど開発されていません。シンプルな機能だけれど、確実に置き去りがないように確認するのはどうしたらいいのか、工夫を凝らしてつくっていました。
多くの人の役に立つアプリになる可能性を秘めているアプリだなと思いました。
チームで協力しながらアプリをつくることで、1人では思いつかない考えが出てくるということ、そして1人で考えているときより、楽しそうな表情をしている子が多くて良かったなと思いました。
今日の感想です!
須賀川で暮らしていて感じたことから、それぞれのチームにしかつくれないアプリができていました。ここから回数を重ねていくにつれ、さらに磨きがかかっていくのが楽しみです。
次回8月27日(日)には、須賀川で活動する人たちに取材をするフィールドワークを行います!
▼ワガママLabのwebページ