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劇団員、客演のススメ。 その3|よーし、客演するぞ!!!の前に、準備した方がいいこと3つ

こんにちは!加藤彩です。

私はいま、「劇団員、客演のススメ。」という題で劇団員として客演してみてヨカッタ!!という経験を書くシリーズをこのnoteで連載しております。

前回の記事は以下のリンクからどうぞ!


そしてこれから書いていく内容はこちら!

①まずは自己紹介と、なんでこの記事を書こうと思ったかについて
②私が「劇団員は、劇団の広告塔になれる」と思ったキッカケ。(前回!)
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③よーし客演するぞ!!!の前に、準備したほうがいいこと3つ(今回)
④いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと
⑤客演してみて「よかった〜!」と思ったこと
⑥知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!
⑦自分の劇団に、客演先から持ち帰れたもの
⑧劇団=自分のホームがあったからこそできたこと


徐々にリンクでほかのページに飛べるようにしていきますね。


ということで今回は、「よーし、客演するぞ!!!の前に、準備した方がいいこと3つ」を、お伝えしたいと思います!

この記事をどんな人に向けて書こうか思ってるかというと「劇団立ち上げたばかり!客演ってなに!?わからない!!」っていう人にも分かりやすく書けたらという思いがあります。なので読む人によっては「んなこと知っとるわー!」みたいな内容も出てくるかとは思いますが、ご了承くださいませ。

そしてこの記事は次の「その4」の前編になる記事でもあります。その4では「客演先ってどうやって探すの?」と思っている方に向けて、私がどんなことを気を付けていたかについてお話しできたらと思うので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

さて、それでは本題にはいりましょう!


客演の準備その① 「私たちってこんな劇団」ってことを言えるようにしよう

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(こちらは劇団Яeality卒業公演『習作だった僕の神』で撮った団員写真)


劇団員が劇団員として客演先で聞かれることNo.1は、

「あなたがいる劇団ってどんな劇団なの?」

です!!(そりゃそうか)(そりゃそうだ)

ここで昔話になるんですが、実はできたてほやほやЯealityのときって自分たちがどんな団体かってよくわからなくて、うまく説明ができなかった。で、この質問をされたときは、ぼそぼそと……「なんか、高校の同級生に誘われて入って、まだよくわかんないんですけど……」みたいなこと言ってたんですね…………………………

いやほんと………………………


チョーーーーもったいない!!!!!
売り込みに行くんだろ!!名を!!!!!


相手にとったらただの雑談かもしれない。しかし、その雑談でちょっとでも相手の記憶に残れば「機会があったら観に行ってみよっかな」っていう気持ちの種が蒔ける可能性があるんです。狙え、虎視眈々と。

だけど「いやでも立ち上げた当初って実際今後どうなっていくかなんて全然わかんなくない!?」っていう記憶も確かにある!!インマイヘッド!!!

ということを色々考えて出した結論としては

「あなたがあなたの劇団について、ワクワクしたことを伝える」

のが、一番いいんじゃないかな!?ということになりました!!!

例えば脚本に惹かれたなら「脚本がすごく面白くて……」って簡単なあらすじが話せたらいいと思うし、主宰と知り合いだったことがきっかけなら「前にこういうことがあって……」ってその人に惹かれた話をすればいい。共演したい俳優がいたのが理由なら、「○年前に観劇した舞台でこの人がこんな演技をしていて……」って話ができたらいいんじゃないかなと思います。

惹かれたものは何であれ、なるべく相手が想像しやすいように、具体的な話ができる準備をしておくのは大事なんじゃないかなと思います。

だってその団体に可能性を感じてなきゃ入ってないでしょ!その魅力が短い時間にちょっとでも伝えられるチャンスがあるなら生かしたいじゃない!アーーッ!生かしたかったなあッッッ!!!

という、過去の反省からのアドバイスでした!


客演の準備その② 劇団と、劇団員の情報整備をしよう

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劇団のホームページやTwitterなどのSNSは用意しておきましょう!!特にTwitterは舞台の感想が書かれることが多い媒体なので、それを追うためにもアカウントを持っていて損はないです!劇団用だけでなく、劇団員個人のアカウントも持っておきましょう。

もしお客さんが公演を観て気になった役者ができたとき、その役者の情報を追いかけられるようにということで公演の当日パンフレットにいろんな団体でよく載るようになったのが役者のTwitterのアカウントです。お客さんがあなたのことをもっと知りたい!と思ってくださったとき、その窓口になるツールとして使えます。

それから作っておいてほしいのが「名刺」です。

私が所属していた劇団Яealityには「名刺制度」というものがありました。

先ほどのTwitterのアカウントと似ていますが、お客さんが「この役者が素敵!」と思っても、公演後に役者に声をかけるのはハードルが高いですよね。そこで公演後に出口付近に役者の名刺を置いておいてお客さんに自由に持ち帰ってもらうことで役者を知ってもらう機会を増やそうというのがこの名刺制度です。これは旗揚げ公演『WHITE LIE』、第4回公演『WANTED』で適用されました。

この名刺は一回の公演では配り終えられないので、私は客演先に持って行って、声をかけてくださったお客さんにお渡ししていました。

そしてフリーになってもあたらしく作って持ち歩いていました。

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こちらはデザイナーさんに作ってもらったもので、表は名前とメールアドレス、SNSアカウント。裏は自分の近影(当時)と、ちょっとした紹介文、それからインターネット上のわたしのプロフィールページに飛べるQRコードを付けてもらいました。

そう、名刺サイズなら手軽に渡せるけど、情報量が少ない……ってことで、ネットの力を頼ることにしたんですね。劇団員なら、劇団のホームページに飛べるQRコードでもいいと思います。

お客さん用に名刺を作っている人はなかなかいないので、名刺を渡すことができればその日初めて会ったお客さんに覚えてもらいやすくなる要素が確実に増えます。ちょっとしたことですが、ぜひ実践してみていただけたらなと思います!



客演の準備その③ 気負わずで大丈夫だよ!

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(私が過去に演じた役の中で一番気負ってる人。劇団Яeality卒業公演『習作だった僕の神』の、姫)


さあいよいよ劇団の名を背負って客演をするぜ!の準備ができたアナタ、ちょっと待ってください!

そんなに気負わなくてだいじょうぶだよ!!!!!と、言いたい!!!!!
(と、ほんとは過去の自分に言いたい)

劇団の名を上げることをモチベーションにするのはいいのですが、反対に自分にできないことがあったからと言って「劇団員の私がこんなこともわからないなんてことを外部にさらして劇団に申し訳ない……」とか、「失敗したことで劇団の顔に泥を塗るんじゃないか……」とかを、深刻に考えなくていいです!!!(ちょうかんがえてた)

捉え方によっては残酷に聞こえるかもしれないですが、それをやってこなかった、知らなかった過去は変えられないのです。聞かぬは一生の恥と言いますし、わからなかったことは周りの人に聞いたり、これから勉強するしかないんです。(自戒を込めて)

フリーランスも劇団員も、一つの作品に向き合えば平等にひとりの役者で、そこは変わりません。失敗しても、あなたひとり分の失敗です。大きく捉えすぎないこと。

まあこれらに関するよりくわしい話はこの連載の「その6 客演先で「やっちまった〜!」と思ったこと」でお話ししたいと思います。


今回はそんなところですかね。遅い時間になっちゃったな。

次は今回の内容の続編にあたる「その4 いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと」をお話ししていきたいと思います。


それでは、まて次号!↓


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