あの頃の俺にとってサラは世界の全てだった|漫画『二度目の異世界、少年だった彼は年上騎士になり溺愛してくる』
1ヶ月前。
部屋でテレビを見ていたはずのサラは。
――見知らぬ森の中にいた。
突然、異世界へとやってきてしまったサラは、食堂を経営するモニカに助けられ、彼女の食堂で働き、隣にあるアパートを借りて暮らし始める。
生活も何とか軌道に乗り。
この世界のことが少しずつわかってきた。
この世界には魔法が存在すること。
中でも治癒魔法は希少性が高いこと。
サラは、その治癒魔法が使えること。
そんなある日、サラは森で倒れている少年を見つける。
少年に意識はなく、サラは治癒魔法で見える範囲の怪我を治したものの、放ってはおけず、少年を家へと連れ帰った。
ルークと名乗るその少年は、風呂に入れ、食事を与えると、驚くほどに容姿が良く、おそらく庶民ではないちゃんとした教育を受けた様子があった。
「どうして助けてくれたんですか」と問いかけるルークに、サラはこの世界に来たばかりの頃の自分を思い出していた。
自分がいつまでこの世界にいられるかはわからない。
また、この世界に来た時のように、気がつけば元の世界に帰されているかもしれない。
その日から、頼るもののない2人は姉弟のように一緒に暮らし始めた。
サラは食堂に加えて病院で働くことにした。
需要の高い治癒魔法を使った治療は、いい収入になるからだ。
いつこの世界からいなくなってしまうかわからない自分が、ルークにしてあげられるのは、学費や大人になるまでの生活費を残してあげること。
貯めたお金や、換金できそうな私物は、全てモニカに預けていた。
このまま、ずっと暮らせるのではないか、と思っていたその時。
サラが向こうの世界から付けてきた腕時計の時間を調整しようとした瞬間だった。
遂にその時は、訪れた。
突然、腕時計が光出し、サラは元いた世界へと帰ってきたのだった。
半年間いたはずなのに。
こっちの世界では1ヶ月しか経っておらず。
何事もなかったように、日常が待ち構えていて。
サラの不思議な異世界での生活は幕を閉じた。
それから、3年。
社会人になったサラは、また、あの時と同じ不思議な光に包まれる。
気がつけば。
見慣れた世界。
珍しい服や所持品を奪われそうになって逃げ出したサラを助けてくれたのは ――1人の騎士だった。
どこか、面影の残る、その顔に見覚えがある。
そして、少しはお金になるかもとモニカに預けていたピアス。
恐る恐る「ルークなの?」と問いかけるサラに、ルークは微笑んだ。
琴子さんの作品好きなんだよ…!
作画は 綾月もか
少女漫画を中心に活躍されている作家さんのようです。私は、この作品が初読みでしたが、絵も構成も上手な方なのでとても読みやすいです。
原作は 琴子
好きな作家さんの1人です。
女性向けライトノベルを中心に活躍されてます。
コミカライズを読んでいるか、ライトノベルを読んでいるかはその作品によってまちまちですが、ほとんどと言って良い作品を読んでます。
一部ですが、感想を書いている作品はこちら。
他作品ですが、KindleUnlimitedで配信されている作品もあります(2024-01-31現在)。
加入されている方で、興味がある方はこちらも面白いです!
出版社は KADOKAWA
掲載誌・レーベルは FLOS COMIC
発売は 2022年03月
既刊4巻。連載中。
多分、異世界は5倍くらいのスピードで時間が進んでる
だからね。
1度目の異世界ではサラとルークは仲の良い姉弟みたいな感じなんだけど(ルークはそう思ってなかったって言ってるけど)。
2度目の異世界では、サラは3歳しか歳をとってないのに、ルークはサラよりも年上になってるんですよ。
しかも、サラの残してくれたものを無駄にしないように、と努力したルークは、学院を首席で卒業して騎士団に入り、国1番の氷の魔法使いで師団長にもなり、男爵位までもらってる。
そこへ、持ち前の容姿の良さも加わって、ハイスペックなイケメンに成長してた……!
しかも、幼い自分を助けてくれたサラはルークにとって初恋の人で。
……何ていうの? 男性版・紫の上的な?
ハイスペックな異性を育てて、将来的には……ってのは男女問わずロマンですよね……(って、源氏物語だって女性が書いてるんだから、女性の夢なのか?)
でも、序盤は、完全に再会出来たサラをロックオンなルークと違って、サラは保護者気質が抜けません。
そりゃそうか。
サラの中ではまだ弟のような可愛いルークなんだよね。2度目の異世界ではルークの方が年上なんだけど。
その温度差がたまらない。
そして、大人になった2人が様々な人たちと関わりながら、その距離を縮めていくのがたまらないラブストーリーです!