たべものは、少しだけ前を向いて考える力を与えてくれる|漫画『作りたい女と食べたい女』第4巻
ドラマも好評だった、『作りたい女と食べたい女』の最新刊。
自分が春日さんのことをどう思っているのか、はっきりと自覚した野本さん。
周りは何となく、2人の気持ちをわかっているようだけど……
前巻までの感想はこちら。
前巻からの続きで、女4人のお泊り会からスタート。
そして、バレンタインを間近に控えて、春日さんも自分の好きな人が誰なのかを自覚する。
野本さんと、春日さん、それぞれの悩み相談(恋バナ?)を受ける矢子さんと世奈さん。
特に、同性愛者の先輩である矢子さんは苦い記憶を思い出したりもしたけれど。
周囲に見守られながら、ゆっくりと時間を重ねる2人。
しかし、バレンタインの夜、春日さんから驚くべき言葉が。
お隣同士の関係は終わってしまうのか?!
2人はどうなる?!
そろそろ、新たな展開が見たい
……と、煽ってみましたが、物語は新たな局面へ。
とはいえ、野本さんと春日さんの関係が物凄く進展したといえば、そうでもなくて。
なんか、仲の良いお友達っぽい感じもまだまだあって。
BLだと、その辺ぐわっと行くんだけど、そういうのもないから、何ていうんだろ……この作品、ラブストーリーというよりは社会派っぽい印象が抜けない。
本当にこのまま行くと、ジャンル的に『健康で文化的な最低限度の生活』とか『「子供を殺してください」という親たち』みたいになりそう。
何とか今後、『逃げるは恥だが役に立つ』くらいまで行くかしら。
2人でほっこりご飯を食べる姿は幸せで良いんだけど。
恋愛の局面ももう少しガッツリ見たいなぁ。
矢子さんとかはアセクシャルだったりして、ストーリーとして“静”の部分もちゃんとあるワケですし。
せっかく題材が面白いので、このまま、教訓めいた話で終わってほしくないなぁ、とは思っています。
伝えたいことがたくさんあるんだろうけどね。
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