でもいつか必ず 雪は溶けて 春は来るのよね|漫画『ホテル・メッツァペウラへようこそ』 第5巻
これまでの感想はこちら。
楽しかったクリスマス。
そんなホテル・メッツァペウラのクリスマス最後のお客様は。
アードルフの“元カノ”であるヤーナ。
ヤーナはメッツァペウラの元支配人の一人娘で、毎年クリスマスに墓参りをする為、ここへ泊まりに来るのだ。
今年は、婚約者であるサムを連れて。
ジュンはファビーと一緒にヤーナの為に、“花嫁のサウナ”の準備をしたり、サムと一緒に釣りに行ったり。
ジュン、カッコ良くなった?
気がする。
今までアードルフとクスタを愛でる漫画だったんだけど……ジュンも、良くなってきたわね。
ファビーとも仲良くなって、何か楽しそうだし。
ファビーの回想がなかったら、ジュンに入れ墨が入っていたの忘れてたな。
でも、それを知っても「帰る家と仕事があれば この子はちゃんと暮らしていける」ってジュンの事を理解してくれるファビーが素敵だった。
そうなのよ。人間、その2つがあれば案外何とかなるものよね。
クリスマスシーズンが終わって、そのファビーも帰っちゃったし寂しくなるけど。
アードルフとヤーナの関係もすごく良かった。
若い頃はすれ違うこともあったんだけど、前オーナーが亡くなったことで、2人の間に新しい生まれて。
恋人同士には戻らなかったけど、穏やかな時間が流れていて。
それは、アードルフとサムの関係も。お互いが距離を掴みかねていながらも、尊重していたのが印象的でした。
どの過去がなくても、今には繋がらない。
視点を変えると、照明の仕事をしているサムと、建築の仕事をしているファビーが、古くなったメッツァペウラを残す為に自分に出来ることをしようとしていて。
また、そこから新しいストーリーが生まれると思うと、とても楽しみです。
はー、しかし、この漫画は老いも若きもイケメンを愛でる漫画ですよ。
眼福、眼福。
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