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『プチクリ!―好き=才能!』感想 #本 #おすすめ本 #プチクリ #岡田斗司夫 #読書 #KindleUnlimited
『プチクリ!―好き=才能!電子版』
— かおり (@iRoakg) January 3, 2022
プロになろうとしなくても、クリエイティブを楽しむことは出来る!
という、オタキング・岡田斗司夫の“プチクリ(プチ・クリエイター)論”。ネット社会の今だからこそ、「あれ?」っと思える本でした。 #プチクリ #おすすめ本https://t.co/ix2BmY4TPp#ブクログ
高校生だった頃。
出会いは国語のワークだった。
問題を解こうと思い、文章を読み出したのだが、その文章の美しさと面白さに気を取られ、しばらく目的を忘れて読み続けた。
切り抜かれた文章だけでは満足出来ず、何とか全部を読むことは出来ないかと思い、出典を確認した。
そこには
『生れ出づる悩み』有島武郎
と書かれていた。
田舎の本屋ではそう簡単に本が手に入る訳でもなく、今のようにネットが身近だった訳でもなかったので、そのタイトルを頭に刻んだまましばらく経った頃。
学校の図書室で不要になった本が『ご自由に持っていってください』というカゴに入れられ外に出されてた。
何気なく覗いてみると、そこに『生れ出づる悩み』があった。
嬉々として持ち帰り、さっそく読む。
そこには“私”という主人公の元に、絵を見て欲しい、という男が現れる話だった。
絵を見て欲しい、というのは、つまり自分に絵を描いて生きていける才能があるかどうかを“私”に見極めて欲しい、ということである。
しかし、“私”は何の結論も出せないまま、男は故郷へと帰り、実家の漁業を継ぎ、漁師となり、絵筆を持つ人生を諦めた。
私たちは、芸術に限らず、特殊と思われる物事をするには安定した生活を捨て、苦労を経なくてはならないと思い込んでいるフシがある。
それが出来なければ、諦めるべきだ、と。
この『生れ出づる悩み』の男のように。
それを軽やかに覆すのがこの、『プチクリ!―好き=才能!』である。
普通の生活をしながら、自分の「やりたい」と思うことをどんどん世間に発表していこう、と岡田斗司夫は読み手を鼓舞する。
自分の中だけで完結するのではなく、誰かに発表する、というだけでも視点は変わる。
お金にならなくても気にしなくていいし、お金になりそうなら儲ければいい。
プロにならなくてもクリエイティブを楽しむ方法は沢山ある。
現にテレビに出てくるタレントの中には複数のことを発信している人がたくさんいる。
名乗ってしまえば、今日からあなたもクリエイターなのだ、と。
著者の岡田斗司夫という方、私は本だけでなく動画も発信していて、驚くほど知識の話が上手い。
結構、色々なビジネスも手掛けて、成功もしてるのだが、あまりそれに固執してないのか(出来ないのか)、仕掛けるだけ仕掛けて手放してしまっている物も多い。
偏っている所もあるので、全部を飲み込む訳にもいかないのだが、抗いがたい魅力があるのは事実である。
この方の書く本はあまり堅苦しくなく、難しく書かれている訳でもないので、「何かしてみたいな」と考えている方には是非読んでみていただきたい。
明日からでも何か始めよう、と思うはずだ。
そして、今はインターネットで何でも発表出来る時代。
もしかしたら、この本を読み終わった数時間後には、あなたもクリエイターになっているかもしれない。
岡田斗司夫さんによる、プチクリ(=プチクリエイター)論。人生全てをかけて……なんて、意気込まなくても、クリエイティブを楽しむことが出来る!という本です。 #岡田斗司夫 #オタキング #おすすめ本 #読書 https://t.co/yGaHo7mMsh
— かおり【役に立たない読書生活。】 (@iRoakgbookstore) January 8, 2022
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