うん やっぱり めちゃくちゃ お似合いじゃん|漫画『お局令嬢と朱夏の季節 ~冷徹宰相様との事務的な婚姻契約に、不満はございません~ 』
原作小説の感想はこちら。
執務室で向かい合い書類を処理している最中。
子爵令嬢のアリレラは、上司である宰相イースティリア・ウェグムンド侯爵に婚約を申し込まれた。
イースティリアは、スーリア公爵家の三女・ミッフィーユと恋仲であると専らの噂だったので、お飾りの妻が欲しいのだろうと推察したアリレラは、その婚約を受け入れた。
宰相の事務官であるアリレラは、18歳の時に無愛想で、見た目が陰気臭く、背が高すぎる、という理由で婚約破棄をされた。
その後、26歳である現在となっては立派な行き遅れになっている。
侯爵家との繋がりは、あって困るものではない。
そう考えて、イースティリアと結婚したアリレラを待っていたのは、人と関わり、理解しようとすることで見えてくる、1人で仕事に邁進する時には見えて来なかった、新しい世界だった。
漫画家としてのデビュー作…ではないのかな?
著者は 日田中
本作以外の著作を見つけられませんでした…。ご本人のX(Twitter)を拝見する限り、歴史漫画や教材イラストを描かれているそうです。
原作は メアリー=ドゥ
本作は同名小説のコミカライズ作品。
尚、原作小説は全3巻。完結済。
最終3巻の感想はこちら。
出版社は アース・スター エンターテイメント
掲載誌は・レーベル コミックアース・スター
発売は 2024年01月
既刊2巻。連載中。
コミカライズ版も面白い!!
とにかくこの作品の魅力は、アリレラが知ろうとすれば、優しい人や、素晴らしいものを持った人がたくさんいて世界は広がっていく、と感じられること。
アリレラと婚約破棄をしたボンボリーノだって、アリレラと相性が悪かっただけで、良い人なんだよね。
何もかもが噛み合わないけれど、彼は彼なりに歩み寄ろうとしていたわけだし。
アリレラも、1人では自分の尺度でボンボリーノを判断していたけども、イースティリアからヒントをもらうことで、素直に見方を変えていく、不器用だけど柔軟さを持っているところも素晴らしい。
ボンボリーノに対する見方を変えたアレリラが、ボンボリーノとアーハの夫婦を見ながら
というモノローグはとても好き。
その後、2人に「お二人は とてもよく お似合いですね」というアレリラの言葉に満面の笑みで答えるボンボリーノとアーハの良さはコミカライズならでは!
あと、2巻のレイダック王太子殿下は良かった!褐色の肌の王子様素敵!
元々そういう設定だったとは思うけど、読むのと目で見るのでは印象が違う!
アザーリエも出てきたけど、これから楽しみだなぁ。
知識だけでは得られない、人と関わることは素晴らしい、と思わせてくれる素敵な作品。
コミカライズでも原作小説の良さは健在です!