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さあ、存分に拒否して!……あれ?|漫画『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にべタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』

馬車の事故で、1週間眠り続けていた子爵令嬢のヴィオラは、目覚めたその時、顔を覗き込む両親の顔を見て、ひらめいた。

このまま記憶喪失のふりをすれば
フィリップ様と婚約破棄できるのでは

『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』

その昔。公爵家であるローレンソン家が危機に瀕した際、それを救ったのが当時占い師をしていたウェズリー子爵令嬢だった。

お礼をしたいという公爵に、彼女はいつか両家に同じ歳の異性の子どもが生まれたら、2人を結婚させて欲しいと頼んだ。

それから百年後。

その約束を果たす形で婚約をしたのが、公爵家のフィリップと子爵家のヴィオラだった。

が、しかし。

2人で会えば沈黙が続き、パーティーに出ればヴィオラといるのが恥ずかしのか、フィリップは早々に帰ろうとしてしまう。

お世辞にも上手く行っているとは言えないし、正直、将来なるであろう公爵夫人という立場も荷が重い。

ヴィオラは、すべてを忘れたフリをして、記憶喪失を理由に婚約破棄をする、という一世一代の大勝負に出た。

――はずなのに。

「俺は婚約を破棄するつもりはない」
「どうしてですか」
フィリップ様だって 過去にわたしとは何もかもが釣り合わない
嫌いだって言っていたのに
「君と俺が愛し合っていたからだ」
「…………は?」

『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』

婚約者が突然、とんでもない嘘をつき始めた?!


好きな作家さんがタッグを組んだ!

作画は よね
配信されているコミックスは本作と、もう一作『魔法世界の受付嬢になりたいです』なのですが、私はこちらも大好き。

絵もキレイで、テンポよくストーリーを進めてくれるので何度も読み返したくなるほど楽しめます。
商業でオリジナルの漫画やイラストを描いてはいないようです。

原作は 琴子
以前、KindleUnlimitedで『成り行きで婚約を申し込んだ弱気貧乏令嬢ですが、何故か次期公爵様に溺愛されて囚われています』を読んだことのある作家さんです。タイトル長い(笑) 御本人の意向かはわかりませんが。

ここ数日では

https://amzn.to/3FUVWv6

こちら2作品のコミカライズ作品も読みました。
どれもまだ序盤ですが、作品がどんどんコミカライズされている人気の作家さんです。
意表をついた設定で、スタートからグイグイ読ませてくれます。

出版社はスクウェア・エニックス

掲載誌・レーベルはマンガUP!

発売は2022年12月


タイトル通り、の2人が面白い

わざわざフィリップが嫌うタイプの女性を装ってまで、婚約破棄にもってこうとしたヴィオラと、序盤のキャラが早々に崩壊して大嘘をつくフィリップの応酬が面白い作品です。

「俺は物心ついた時からずっと君が好きだ
もし君が死ねと言うのなら 今すぐ死ねるくらい」

『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』

というフィリップに対し(重……)、

死ななくていいから婚約破棄をしてください!

『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』

と心の中で叫ぶヴィオラが、最早コメディ。

でも、記憶喪失ってことになっているから、フィリップにツッコむことも出来ず、呼んだことのない愛称も、聞いたことないエピソードも、受け入れるしかない始末。

この作戦は失敗だったのか?

このあと2人はどうなるのか?

とても楽しみな作品です!


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かおり
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