(キュンの)心停止は労災おりますか?|漫画『目の毒すぎる職場のふたり』
本人たちには勿論、言わない。
どうにかなって欲しいとか、本気で思っているわけでもない。
けど、何気ない日常での男性同士のやりとりを見かけて。
あーーー、こういうBL読みたいーーー
って、なることありませんか?
(私は、あります。)
『目の毒すぎる職場のふたり』の等々力 乙さんも、そんな女性の1人。
同僚のしずくちゃんと2人で、密かに観察していることがある。
それは、若手社員の大知くんと、モサいのにエロい雰囲気を持ってる本郷係長の、思わせぶりなやりとりだ。
注)2人はゲームを一緒にしていました。
乙さんとしずくちゃんの頭の中で繰り広げられる、夜の大乱闘(※妄想です)
職場に“推し”がいるって素晴らしい。
ああ、今が一番人生で楽しい。
人気イラストレーターの初コミック
作者はma2。
マツ、と読むらしい。
(特にスーツ姿の男性が絶品な)イラストレーターとして活躍されていました。
本作が初のコミック。
他の著作に、イラスト集として『サラリーマンイラストブック』
本作の後に連載を開始した『私たちが恋する理由』。本作がコメディなのに反して、こちらは正統派ラブストーリーです。
また、スタイリスト・山本あきこさんの男性向けファッション本のイラストも担当されてます。
出版社はオーバーラップ。
……あ、『芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました』と同じだ。
掲載誌・レーベルはコミッククリエ。
既刊3巻。完結済。
秀逸すぎる最終巻
初のコミックということもあってか、1巻はコンセプトはわかるものの、やや覚束ない感もあり。
イラストが上手いだけあって、見せ場のコマとかは流石の上手さでしたが。
ストーリーの行き先が見えなかったのが2巻。
あ、しずくちゃんの伏線はここにあるのか。
本作の評価は最終巻である3巻に集約されていると言っても過言ではありません。
これを待ってた!な展開ですね。
妄想と思わせぶりな戯れが満載!
『私たちが恋する理由』が最初から安定していたのを考えると、ただ慣れの問題だったのかもしれません。
うーん、同人活動とかはされていないのかな。
ペンネームが一緒とは限らないので何とも言えませんが、あまり連載前に漫画を描かれている様子はありませんでした。
3巻は本当に素晴らしい。
本郷係長の、控えめに言って最高なイメチェンや、夢と現実が交錯するストーリー。
今のは夢? それとも現実?!と、ハラハラしながら読むのが本当に楽しいです。
だからこそ、波に乗ってきたところでの完結は、本当に残念。
短編集みたいな形でいいので、続きを是非読みたいです。